立ち上げた経緯
私たちがこの会社を立ち上げた背景には、建設業界が直面している深刻な構造変化があります。
人口減少に伴い働き手は年々減少し、現場だけでなく経理・労務・書類管理といったバックオフィス業務の負担は、限られた人員に集中しています。その結果、本来注力すべき現場や経営判断に十分な時間を割けない企業が増えています。
一方で、業務効率化の切り札としてICTの活用が求められ、国も積極的に推進しています。しかし中小建設業にとって、ICT導入は決して簡単なものではありません。高額な初期投資、専任人材の確保の難しさ、そして日々の業務に追われ新しい取り組みに手が回らないという現実があります。
その結果、ICT施工や業務のデジタル化に踏み出せず、福井県の建設業がこのまま廃業や衰退へと向かってしまうのではないか――私たちは強い危機感を抱きました。
「人が足りないからできない」「難しそうだから後回しにする」
そんな状況を変えたいという想いから、人材不足の解消とICT導入、そしてバックオフィス業務を支える存在として、この会社を立ち上げました。
建設業の現場を理解しているからこそ、机上の理論ではなく、現実に即した支援ができる。
私たちは、地域の建設業がこれからも持続的に発展していくための“建設業のよきサポーター”として、現場と経営の両面を支えていきます。
目標
建設業界は今、IT化の遅れという大きな課題を抱えています。
ICTの需要は確実に高まっている一方で、建設業の業務や現場を十分に理解しているIT会社は多くありません。私たちは、建設業の実務を理解し、かつITにも通じた人材がいるからこそ、現場に本当に役立つICT・DX支援ができると考えています。
ICT施工ができないことを理由に、会社が存続できなくなる――
そのような状況を一社でも減らしたい。人手不足に悩みながらも、変化に踏み出せず困っている建設会社を支えることが、私たちの使命です。
そのために、お客様の社内管理業務をDX化・ペーパーレス化し、会社の仕組みそのものをシステム化していきます。既存のパッケージシステムでは自社に合わない、導入コストやカスタマイズ費用が高く手を出せない――そうした課題に対し、必要な部分から無理なく導入できる仕組みを提供します。
単純作業はできる限り自動化し、現場や経営判断など、人でなければできない業務に専念できる環境をつくることで、限られた人材でも持続可能な働き方を実現します。これにより、建設業に関わる人々が、年齢や立場にとらわれず多種多様な働き方を選べる業界へと変えていきたいと考えています。
そして私たちは、--10年後に福井県内の建設施工におけるICT利用率80％--を目標に掲げ、地域の建設業がこれからも必要とされ、発展し続けるための支援を続けていきます。